2012年3月29日木曜日

アメリカ横断ドライブ旅行2012冬(3)

2日目。




目覚ましなどはセットしないで、ゆっくり起床。ジャグジーで少しカラダをほぐしてから、ホテルのロビー前の大広間のバッフェで朝食をとりました。


I-10に乗って、今日はテキサス州に入って、暗くならないうちに行ける所まで行く予定です。






 



しばらく走っていると、写真の標識が見えてきました。


「OK牧場の決闘」で有名なトゥームストンの町が、ここから少し南へ下ったところにあり、いまでも西部開拓時代のセットのなかでガンマンショーが開かれているそうです。


トゥームストンまで、ツーソンからは約1時間半。I-10の分岐点からは約30分のドライブです。


テキサス帰省の際はいつも早く着きたくて、私はまだ、トゥームストンに立ち寄ったことがありません。次回はぜひ、行ってみたいです。


ちなみに、テキサスに住む90代の義祖母が子供のころ、ワイアット・アープの訃報を新聞で知ったそうです。ワイアット・アープが長命の人だったということもありますが、それでも、「OK牧場の決闘」は、それほど遠くない昔の出来事だったんですね。




さらに、東に向かって進んでいきます。




どこまで走っても、荒野が延々と続きます。




ツーソンから2時間・約140マイル走って、ニューメキシコ州に入りました。





荒野の中に、土産物屋の看板。


フリーウェイ沿いにある土産物屋には、ネイティブアメリカンの民芸品や花火、クッキーのような軽食が売られています。ニューメキシコ内のI-10沿線には、給油や食事で立ち寄れそうな町がまばらにしかないので、トイレ休憩ができる貴重な場所です。








フリーウェイ沿いに見える、Hillside letters。


ツーソンにあるアリゾナ大学本部キャンパスのサイン

これは、Wilcox, AZの「W」
ニューメキシコ州大の愛称Aggiesの「A」














Lordsburg, NMの「L」






I-10沿いには、ユニオン・パシフィック鉄道のサンセット路線が通っています。時折、100両以上の長い貨物が、停まっているのかと思うくらい、ゆっくり走っています。









まだまだ荒野が続きます。









町が近づいてくると、非常に大規模な酪農場が見えてきます。











ついに、テキサス州に入りました!





ニューメキシコ州境にあるエルパソ市はメキシコ国境の街でもあり、フリーウェイの向こうには、メキシコが見えます。






エルパソはかなり古い車も走っているので、最低速度も定められています。





エルパソの市街地を抜けて、シエラブランカ山麓を走り続けます。


このあたりから最高速度が80マイル(約128km)になります。でも、100マイルくらいでガンガン飛ばしている車ばかりですが(汗)



今夜はヴァンホーンという小さな町に泊まることにしました。
今回は、この町で一番新しいハンプトン・インに泊まりました。このホテルは、おそらくヴァンホーンで唯一、インドアプールとジャグジーがあるホテルです。




ヴァンホーンは特に目立った産業はないのですが、エルパソとダラスのドライブ中継地点として、数件のガソリンスタンドとレストラン、そして、モーテルや中級クラスのホテルがあります。


何にもない場所なので、夜空の星がきれいです。


アマゾンのCEOのジェフ・ベゾスが設立した宇宙産業会社「ブルーオリジン社」が、数年前にヴァンホーンの北に広大な土地を購入して、有人宇宙船の打ち上げ基地を置いています。近い将来、ここのホテルには、宇宙旅行をする人たちと送迎者達がたくさん泊まるようになるのでしょうか。

ハンプトン・インのプールとジャグジー
朝食バッフェのワッフルメーカーでは、
テキサス州の形をしたワッフルを焼くことができます。










2012年3月27日火曜日

アメリカ横断ドライブ旅行2012冬(2)

El Centroを過ぎて、さらに東へと進んでいくと、アリゾナ州境の手前で、突如、真っ白な砂漠が広がってきます。
 ここは、Imperial Sand Dunes Recreation Area。
週末はたくさんのサンドバギーやSUVが砂山を駆け回る、知る人ぞ知るアウトドア天国です。


でも写真では見えませんが、砂山の向こうはメキシコ国境で、有刺鉄線の塀が延々と伸びる殺伐とした場所でもあるんです。




砂漠を横切って、アリゾナ州へ入りました。


サンディエゴから約170マイル、3時間ほど運転を続けてきたので、州境の町ユマで、最初の給油をします。


ユマは小さな町だけれど、どういうわけかサンディエゴでは展開していない、でも、全米各地にある有名レストランチェーンがいくつもあるので、私個人的には、ここでは必ず給油のついでに、食事もしていきます。


Texas Roadhouse(ステーキ)
Golden Corral (バッフェ)
Cracker Barrel Restaurant and Old Country Store (カントリースタイルのアメリカ家庭料理)


などは、どれもフリーウェイ沿いにあってアクセスも便利な、私のお気に入りレストランです。




さて、ユマを出発して、今日の目的地アリゾナ州で3番目に大きい都市ツーソンへ。 




大して変化もなく、面白くもない荒地が一面に広がるエリアを延々と走り続けるので、ときどき遠くの山肌に描かれたHillside letterを見つけるのが、ドライブ中の楽しみだったりします。






途中、ボーダーパトロールの検問所(Inspection Point)が開設されていました。




麻薬にからむマフィアの抗争で近年ますます物騒なメキシコ国境 が近いので、麻薬犬も登場し、一台一台、チェックしています。

ボーダーパトロールの検問所は、日によって開設されている場所が異なります。サンディエゴ-フォートワース間は何度も車で行き来してきましたが、私が検問所で麻薬犬を見かけるのは今回が初めてでした。

検問所では、パスポートやグリーンカードを見せて、何処に何しに行くのかといった簡単な質問に答えるだけです。ときどき、トランクを開けて中を見せるように指示されることもあります。




さらにI-8を進んでいきます。


フリーウェイの両脇にサボテンが現れ始め、気がつけばどこもかしこも立派にそびえるサボテンたち。アリゾナ州に入ったことを実感します。





そしていよいよI-8の東の終点、カサ・グランデ。



ここから先はI-10をテキサス西部まで走り続けます。 








砂漠の中のガソリンスタンド。


Loves、Pilot、Flying Jといった、いわゆるトラックストップと呼ばれる郊外で展開されているガソリンスタンドは、ファストフードやファミレスも併設した、長距離トラックドライバーのオアシスです。なかにはシャワールームや仮眠施設がある店舗もあります。






もうひと山越えると、ツーソンです。




ツーソンでは、比較的新しいHoliday Inn Express Hotel & Suitesが私たちの定宿です。




ロードトリップをする際は、HiltonSheratonMarriott、Holiday Innなど主だったホテルチェーンのポイントメンバーになって、なるべく同じ系列のホテルに泊まるようにすると、ポイントが効率よく貯まって、1泊無料の特典などを早く受けることができます。 


また、事前にAAAに加入しておくと、AAAメンバー向け料金が適用されます。キャンペーン価格期間でもない限り、AAA料金は、大低の場所でいちばんお得です。(60歳以上なら、さらにお得なシニア料金もありますが)


Super 8Econo Lodgeといった、映画に出てくるような安モーテルに泊まることも、アメリカ旅行を楽しむひとつの方法ですが、我が家の場合は子連れだし、車に乗りっぱなしの長旅で疲れた体をリフレッシュするために、きれいなプールやジャグジーに入りたいので、その地域でいちばん新しい(または新装したばかりの)中級ランクのホテルチェーンを選ぶことが多いです。






このランクのホテルは、オムレツやベーコン・ソーセージなどの温かいおかずもあるコンチネンタル朝食付き、客室内に電子レンジも備え付けられており、WiFiも無料で、上級ランクのホテルのように、あれこれと出費がかさむことがなく、近年はベッドや布団・枕の質もよくなって、とても快適です。






自動パンケーキメーカーで作った
ほかほかパンケーキ
結構小さな町でも、最近は上記のようなエコノミー~中級クラスのホテルが新たにオープンされてきているので、無理に運転し続けず、疲れたら気の向いたところでフリーウェイを降りて、その日はそこで泊まるようにすることをお勧めします。特別大きな祝日でもない限り、大概、飛び込みでも部屋は空いています。

アメリカ横断ドライブ旅行2012冬(1)

2012年2月、カリフォルニア州サンディエゴから、義父母の住むテキサス州フォートワースまでドライブ帰省してきました。


冬でも温暖で、日中は半袖でもいいくらいの陽気のサンディエゴが、めずらしく荒れ模様だった前日の月曜日から一転、すっかり晴れた火曜日の朝、テキサスに向かって出発!

これからI-8の最西端サンディエゴから、 I-10、 I-20、そしてI-30と、インターステート・ハイウェイ(州間高速道路)を東へ東へと乗り継いで、全行程1300マイル(約2100km)のドライブです。




出発から30分。

I-8が片側二車線に変わって、緩やかな上り坂をずっと走っていくと、カジノの看板が見えてきました。このあたりは、標高3500 ft.(約1km)。私たちが住む海岸エリアは翌日の暴風雨や霰が嘘のように、すっかりいい天気でしたが、サンディエゴ郡東側の山間部ではまだ雪が少し降っていました。


いちばん高い標高4000ft.(約1.2km)地点を超えて、山を下ると






El Centro方面の、いつもとかわらない乾燥地帯へと入っていきました。