2017年2月5日日曜日

ダラス=フォートワース空港での入国 乗り遅れに注意

ときどき空港で、日本語の通訳のお手伝いをすることがあります。

アメリカは国際線から国際線への乗り継ぎでも、一旦入国する形をとりますが、先日は、某国への渡航歴がある日本パスポート保持の方が、アメリカ合衆国のビザ免除プログラム渡航制限を知らなかったようで、その国へ渡航歴がある人は適切なビザの所持が必要なところ、ESTAでアメリカ経由で他国に行こうとしていたため、別室に送られてしまいました。

まあ、こういうことは滅多にないのですが、最近増えたのが、入国審査の混雑で、乗り継ぎ便に間に合わなかった人たち。

実は、年々DFW空港の利用者は増える一方ですが、残念ながら、入国・税関・保安検査を担当する政府職員の数はこれに対応していません。特に、週末、連休、クリスマスなどのハイピーク時でも、時間帯によっては一人か二人しか政府職員が配備されていないこともあり、長蛇の列に並ばなくてはいけないという場面が多くあるのです。

一般的には、国際線で入国する際の乗り継ぎ時間は2時間あればよいと言われています。

旅行会社に勤める私の友人が言うには、アメリカのパスポート以外で、ダラスのように大きな国際空港で入国するときは、さらに余裕を持って3時間くらいをお勧めしているそうです。

ところが、3時間のトランジット時間でも乗り継ぎ便に間に合わなかった人を、ここのところ、空港で何度かお手伝いすることがありました。

特に2017年になってからは、第45代目のアメリカ大統領のドナルド・トランプが、1月27日に執行した大統領令によって「シリア難民やイスラム圏7カ国からの入国が一時禁止」されてから、ワシントン州の連邦地裁が1週間後の2月3日に、大統領令の主要な部分すべての一時差し止めを命じる仮処分を下すまで、各地の国際空港での大混乱状況は、多くの人がニュースなどで見聞きされたと思います。

原則、日本国のパスポートで入国する人には、この大統領令自体は、まったく関係ありませんが、この混乱で、やはり入国まで時間がかかり、乗り継ぎ便に乗り遅れている人が散見されています。

最終目的地が、日に何本もフライトがあるところならいいのですが、問題はそうではない場所に飛ぶ場合です。フライトの運行や空席の状況によっては、ダラスで1泊しなくてはならない、なんてこともあります。

英語での会話に自信がないと、そんな状況に置かれてしまったら不安ですよね。


これからダラスに来られる方は、日本を発つ前に、ぜひ、今一度十分な乗り継ぎ時間があるか旅程表をしっかり確認して、必要に応じて、乗り継ぎ便の予約を1本遅らせるなどの対策を取られることをお勧めします。





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