全米のたいていの州では、ステート・フェアとよばれる大規模なイベントが年に1度、数週間にわたって開催される。全州挙げての産業まつりのようなものと言ってよいだろう。テキサスのような大きな州では、南岸のビューモントで開かれるSouth Texas State Fair、東部のタイラーで開かれるEast Texas State Fair、そしてダラスで開かれるState Fair of Texasのように地域で分けられていることもある。
なかでもダラスのState Fair of Texasは、300万ドル以上もの経済効果を地元にもたらす全米でも大きなイベントだ。
テキサスの人々はこのイベントをとても楽しみにしている。というのもステート・フェアの開催に合わせて、会場のフェアパーク(Fair Park )内にあるスタジアム、コットンボウルで歴史的なアメフトの試合が行われるからだ。
Red River ShootoutまたはThe OU-Texas gameと呼ばれる、テキサス大学とオクラホマ大学のアメフトの試合は100年以上前の1900年に始まり現在に至り、両校の所在地の中間地点であるダラスで毎年行われている。ちなみにRed Riverは州境を流れる川の名前である。アメリカには陸軍VS.海軍のようにほかにも有名なライバル決戦があるが、OU-Texasはおそらく五本指に入る話題性と歴史のあるゲームなのだ。
試合当日は、ダラス市内のあちこちで、応援するそれぞれの大学のロゴTシャツを着た人々をたくさん見かける。道路やショッピングモールの駐車場にも各校の旗を飾った車がずらりと並ぶ。ショッピングモールやレストランで店員に「試合はどうなっている?」と訊ねれば、みんなこのゲームの経過を教えてくれる。町中がアメフトの話題で盛り上がる。
ちなみに2007年はオクラホマの勝ち、通算40勝を上げた。
このイベントが終わると、いよいよ暑いテキサスにも秋がやってくる。
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